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KHANH MAI | vocals, guitars |
| TAÏ SINH | vocals, bass, acoustic guitars, keyboards | |
| JEAN-JACQUES GOLDMAN | vocals, guitars | |
| JEAN-ALAIN GARDET | keyboards | |
| STEPHAN CAUSSARIEU | percussions, drums |
| 01 | WHEN IT'S THE SEASON | 憧憬と失意の季節 |
| 02 | GAMES | ゲームズ |
| 03 | ST. JOHN'S AVENUE | 聖ジョンズ通り |
| 04 | CIRCLE | サークル |
| 05 | LAST CHANCE | ラスト・チャンス |
| 06 | GULF OF KNOWLEDGE | 探求の淵 |
いきなりスティーヴ・ハウばりのスリリングなギター・リフが耳に残ります。典型的なイエス・サウンドをモチーフにしたような曲ですが、エレキとアコギの掛け合いは実に緊張感があり、前作を上回るテクニックと練られたアレンジを聴かせてくれます。ただ、8分の中にいろいろと詰め込みすぎた感があり、やや散漫な印象を受けるのが惜しいところです。ギター・リフでスパイスを利かせているのだから、もっと簡潔にまとめた方が効果的だったように思う。
そして問題の[02]。これは誰がどう聴こうが［シスター・ジェーン］と瓜二つ。気をよくして二匹目のドジョウを狙ったのか、曲順も同じというなんとも困ったチャンな曲です。アルバム全体を通して聴いてみて、ヴォーカル・パートが少なくオーケストレーションなどのインスト・パートに多くの時間を割いていて、中ダルミもいいところ。途中、睡魔に襲われるのは必須のシロモノになってしまいました。
本作制作時に曲作りにおいてJ・J・ゴールドマンとタイ・シンの対立が表面化したというので、バンドの状態は決して良くなかったようです。初っぱなの勢いが急激にクールダウンして、聴き終わったときにはもはや原型をとどめていません。ふやけた麩菓子のようなだらしのない作品と化しました。インパクトのある[01]のような曲を突き詰めていっていれば、新境地を切り開けたのではないだろうか。そう思うと残念でなりません。