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JOHN ANDERSON | vocals |
| CHRIS SQUIRE | bass, vocals | |
| STEVE HOWE | guitars, vocals | |
| RICK WAKEMAN | keyboauds | |
| PATRICK MORAZ | keyboauds on disk 1-[04], disk 2-[02] | |
| ALAN WHITE | drums, percusion |
| disk 1 | （計39：15） | |
| 01 | PARALLELS | パラレルは宝 |
| 02 | TIME AND A WORD | 時間と言葉 |
| 03 | GOING FOR THE ONE | 究極 |
| 04 | THE GATES OF DELIRIUM | 錯乱の扉 |
| disk 2 | （計39：39） | |
| 01 | DON'T KILL THE WHALE | クジラに愛を |
| 02 | RITUAL─NOUS SOMMES DU SOLEIL | 儀式 |
| 03 | WONDEROUS STORIES | 不思議なお話を |
アンダーソンの抜けたバンドが不評を買い、解散に至る直前に置き土産のようにリリースされたライヴ・アルバム。収録曲7曲とも全部異なるライヴ音源であること、いかにも手抜きと見て取れるロジャー・ディーンのジャケットなどいい加減さが鼻につくアルバムであります。とはいえ曲のつなぎ方はうまくできていて、一会場の公演として聴けてしまうところはさすがです。なんといってもモラーツ在籍時の2曲（ディスク1-[04]とディスク2-[02]）が聴けるのが嬉しい限りです。
『イエスソングス』と同じようにストラヴィンスキーの［火の鳥］で開幕するものの、他は1曲も重複していないという配慮をしています。やはり目玉はディスク1-[04]で、SEてんこ盛りで凄まじく過激なスタジオ盤に比べるとさすがにトーンがやや落ち着いるものの、23分間たっぷりと堪能できます。この曲はスタジオ盤を聴いたときに、個々の演奏に自由度があって型に捕らわれていないというような印象を受け、その辺がイエスらしくないと感じていたのですが、そこはやっぱりイエスでほぼ変わらぬアレンジでした。ソロなどもハメを外さず原曲そのもの。楽器がグシャグシャと乱れ弾きになる12分過ぎが聴き比べドコロでしょうか。
またウェイクマン在籍時の曲であるディスク2-[02]をモラーツが弾いていますが、こちらはモラーツの個性が発揮されておらず、原曲同様冴えない演奏になっています。5枚のアルバムからの選曲でバラエティに富んでいますので、ユニークと言えばユニークな作品。モラーツ・ファンなら一聴の価値ありでしょう。