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HIM（ヒム） |
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| スウォーン・アイズ | ||
| 全6曲／計61：48（ボーナス・トラック1曲収録） | ||
| P-ヴァイン PCD-5559 | ||
| 2,625円（1999/11/10） | ||
| ［アメリカ］ | ||
| シカゴ勢を巻き込んだフューチャー・ジャズの決定盤 |
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HIM（ヒム） |
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| スウォーン・アイズ | ||
| 全6曲／計61：48（ボーナス・トラック1曲収録） | ||
| P-ヴァイン PCD-5559 | ||
| 2,625円（1999/11/10） | ||
| ［アメリカ］ | ||
| シカゴ勢を巻き込んだフューチャー・ジャズの決定盤 |
雑誌CDジャーナル2000年5月号で「シカゴジャズ音響」というタイトルの記事があり、フリー・ジャズの影響を受けた音響系ロックを解説していて、そこで紹介されていたのがこのアルバムです。HIMとはダグ・シャーリンというドラマーによるソロ・プロジェクトなんですが、本アルバムではバンディ・K・ブラウンとジェフ・パーカー、ロブ・マズレクというシカゴの面々が全面的にサポート。期待しないではいられませんが、想像以上の高水準。しかし、一連のシカゴのユニットとは似て非なるサウンドに仕上げたシャーリンの手腕は、「こいつぁ〜タダ者じゃないな！」ということを証明している。
なんといっても20分に及ぶ[01]。トータスのセカンド・アルバムのような、いきなりのカウンター・パンチだ。ミニマルなパーカーのギターに導かれ、マズレクのコルネットの金属音が悲しげにむせび鳴く。宙を飛び交う音響ネタが心地よく、モヤに包まれた空間にフワフワと舞い上がる。シャーリンのパーカッションはときに優しく、ときには激しくリズムを刻みます。始終同一のトーンを持続させながら、決して起伏の激しい曲では無いけれど、20分間飽くことのない心地よい世界に誘ってくれます。イイ、ひたすらイイ。
[02]はエスニックなパーカッションをバックに、ギターとコルネットの極めてマイルドなインタープレイがそそる。中盤から登場するヴァイオリンにもしびれます。うって変わってシャーリンのソロによるエレクトロな[03]、徐々にテンションを上げ最後には西部劇のテーマソングのようなコルネットを鳴らす[04]、実験性の高い音響フリー・ジャズの[05]などバラエティに富んだ内容。ホントに聴き応えがあるぞ。
2000年に聴いたCDの中では群を抜いて聴きまくったこのアルバムは、私の2000年ベストワン。まさしくベストワンダホーだ。余談ではあるが、ジャケットのスキンヘッドの黒人がシャーリンだと思いそうだが、本人は長身の気の良さそうな白人なのだ。